髙橋洋一『さらば財務省!‐官僚すべてを敵にした男の告白‐』講談社、2008年
いわゆる「暴露本」のような副題で売られているが、著者本人が付けた副題ではないだろう。しかし、むしろ暴露本であったほうが、一時の話題提供として読み飛ばすことができて幸せかもしれない。
本書は、この国を動かしてきたと考えられ、優秀だと思われてきたエリート集団としての官僚組織全体の問題点を小泉、安倍政権6年半の実務担当者であった著者が非常に合理的に的確に指摘しているだけに憂鬱な気持ちにさせられるのだ(もっともこの国の官僚が戦前からずっと同様の問題点を抱え続けてきたことを思い起こせば、今にはじまった問題では決してないのだが)。
現在の衆参ねじれ減少は、見方を変えれば若手議員でも政策提言、実現のチャンスだと著者はいう。政治家も官僚もマスコミもグダグダの今の日本で、唯一、望みをつなぎたい言葉である。
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